浸水深と避難行動について

浸水深とは

洪水や内水はん濫によって、市街地や家屋、田畑が水で覆われることを浸水といい、その深さ(浸水域の地面から水面までの高さ)を「浸水深」といいます。

*洪水により、道路や農地が水で覆われることを「冠水」ということもあります。

浸水深と建物被害

一般の家屋では、浸水深が50cm未満の場合は床下浸水、50cm以上になると床上浸水する恐れがあります。以下に、浸水深と建物の高さ関係を示します。

浸水深 浸水程度の目安
0~0.5m 床下浸水(大人の膝までつかる)
0.5~1.0m 床上浸水(大人の腰までつかる)
1.0~2.0m 1階の軒下まで浸水する
2.0~5.0m 2階の軒下まで浸水する
5.0m~ 2階の屋根以上が浸水する

浸水深と避難行動

浸水深が大きくなると、歩行や自動車の走行に支障を来たし、避難行動が困難になります。

浸水深 自動車走行
0~10cm 走行に関し、問題はない。
10~30cm ブレーキ性能が低下し、安全な場所へ車を移動させる必要がある。
30~50cm エンジンが停止し、車から退出を図らなければならない。
50cm~ 車が浮き、また、パワーウィンドウ付きの車では車の中に閉じ込められてしまい、車とともに流され非常に危険な状態となる。

(千葉県HPより)

洪水はん濫時の避難困難事例

①0.5mの水深で大人でも避難が困難になった事例

〔東海豪雨〕平成12年
東海豪雨水害時にゴムボートなどで救助されて避難した時の浸水深は膝の高さ程度でした。

〔伊勢湾台風〕昭和34年
伊勢湾台風の際に避難した人のアンケート結果では、浸水深が大人の男性で0.7m以上、女性で0.5m以上の場合に避難が困難でした。

〔関川水害〕平成7年
関川水害における調査結果によれば、浸水深が膝(0.5m)の高さ以上になると、ほとんどの人が避難困難でした。

避難の際に注意すべきこと

①避難の際に気をつけるべき事項

a) 正確な情報収集と早めの避難を

テレビ、ラジオ、インターネット等で最新の気象情報、災害情報、避難情報に注意しましょう。
危険を感じたら、早めの避難をしましょう。

b) 動きやすい格好で

持ち物はリュックで、手は自由に、長靴よりひも付き運動靴で避難しましょう。

②洪水はん濫時に起こること及び避難の際に注意すべきこと

a) はん濫した水は勢いが強い

はん濫した水の流れは、勢いが強いので水深が膝程度あると大人でも歩くのが困難になります。緊急避難として、高い堅牢な建物にとどまることも選択肢の一つです。

b) はん濫した水は濁っている

はん濫した水は、茶色く濁っており、水路と道路の境や、ふたが開いているマンホールの穴は、見えません。やむを得ず水の中を移動するときは、棒で足下を確認しながら移動しましょう。

(洪水ハザードマップ作成の手引き(改訂版)より一部加筆)

浸水想定区域図

国土交通省及び都道府県では、河川がはん濫した場合に浸水が想定される区域を浸水想定区域として指定し、指定の区域及び浸水した場合に想定される水深を浸水想定区域図として公表しています(水防法第14条)。
平成13年の水防法改正以降、洪水予報河川及び水位周知河川に指定した河川について、その河川の洪水防御に関する計画の基本となる降雨を対象に検討されたものです。したがって、これ以上の降雨の場合、想定されている区域より広い範囲で浸水し、水深も大きくなることにご注意ください。
これによって、洪水時の円滑かつ迅速な避難を確保し、又は浸水を防止することで、水害による被害の軽減を図ることが期待されています。
なお、平成27年の水防法改正により、浸水想定区域図の対象とする降雨は、「その河川の洪水防御に関する計画の基本となる降雨」から「想定し得る最大規模の降雨」に変わり、現在、新しい基準に基づく浸水想定区域図の作成が各河川で進められています。

※本サイトで、国土数値情報で提供されている平成24年度時点の浸水想定区域図をご覧いただけます。

洪水ハザードマップ

浸水想定区域をその区域に含む市町村の長は、浸水想定区域図に洪水予報等の伝達方法、避難場所、その他洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保を図るために必要な事項等を記載した洪水ハザードマップを作成し、その内容を印刷物の配布等により、住民の方々に周知してきました。
詳しくは、市町村から配布及びホームページ等で公表されている洪水ハザードマップで確認してください。

※本サイトで提供している浸水想定区域図のページから、市町村の「洪水ハザードマップ」にアクセスできます。